事前準備として、次の内容を行います。
Monaca では、デバッグビルド、テストビルド ( Ad Hoc )、リリースビルドの 3 種類の iOS アプリをビルドできます。これらの相違点は、次のとおりです。
ビルドの種類 | 説明 | 要件 ( 準備するアイテム ) | インストール方法 |
---|---|---|---|
デバッグビルド | 開発用の端末にインストールするためのアプリをビルドします。 |
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Ad Hoc ビルド | 限られたグループにインストールするためのアプリをビルドします。 |
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リリースビルド | App Store 経由で配布するためのアプリをビルドします。 |
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シミュレータービルド | シミュレータで動作確認するためのビルドです。 |
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アプリに関する情報を入力します。
アプリケーション名 | アプリの名前を入力します。マーケット上などで表示されます。 |
App ID | アプリを識別する一意の ID です。逆ドメイン形式を推奨します ( mobi.monaca.appname など )。英数字とピリオドのみ使用できます ( ピリオドは最低限 1 つ使用 )。各節 ( 各レベルのドメイン ) はピリオドで区切り、各節の先頭には英字を使用します。 |
バージョン | アプリのバージョン番号です。App Store Connect 経由で、アプリをアップロードするとき ( 配布する場合 ) に必要となります。3 つの節を、それぞれドットで区切ります ( 例 : 1.10.2 )。各節の数字には、[0-99] を使用します。 |
設定後、保存する をクリックします。
Monaca クラウド IDE のメニューから、 設定 → iOS ビルド設定 を選択します。
秘密鍵を作成します。または、既存の秘密鍵がある場合には、インポートもできます。ここでは、新規に秘密鍵を作成します。秘密鍵と CSR の生成 ボタンをクリックして、ユーザー名 ( 秘密鍵に付ける名前 ) ・ メールアドレス ( Apple ID ) ・ 国コードを入力します。
秘密鍵の作成後、その秘密鍵に関連付けされた CRS ファイルも同時に作成されます。次に、エクスポート ボタンをクリックして、この CRS ファイルをダウンロードします。このファイルは、後ほど、iOS Dev Center で証明書を発行するときに使用します。
「 証明書の作成 」 の内容に従い、iOS Dev Center で証明書を作成して、ダウンロードします。
「 プロビジョニング プロファイルの作成 」 の内容に従い、iOS Dev Center でプロビジョニング プロファイルを作成して、ダウンロードします。
証明書とそれに対応するプロビジョニング プロファイルを、Monaca クラウドへアップロードします。
メンバーセンター ( Account )
をクリックします。Certificates, Identifiers/IDs & Profiles
へ行き、次のページを表示します。
このページ上で行う処理は、次のとおりです。
iOS Dev Center では、2 種類の証明書を発行できます。
CSR ファイルのダウンロード後 ( iOS のビルド設定 を参照のこと )、iOS Dev Center で証明書を発行して、ダウンロードします。
開発用証明書の発行とダウンロードを、次の手順で行います。
Certificates
項目の Development
を選択します。ページの右上に表示された追加ボタン 「+ 」 をクリックします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。
iOS App Development
を選択し、 Continue ボタンをクリックします。
App Store and Ad Hoc
を選択します。
Continue ボタンをクリックし、Monaca クラウド IDE からダウンロードした CSR ファイル をアップロードします。次に、 Generate ボタンをクリックします。
開発用証明書の発行が、これで完了しました。発行された証明書をダウンロードします ( 後から、Monaca クラウド IDE にアップロードします )。
App ID は、開発用と配布用のプロビジョニング プロファイルの作成時に、主に、使用します。Wildcard App ID ( 複数の アプリで共通 ) または Explicit App ID ( アプリを識別する、一意の Bundle ID と一致 ) を作成できます。
App ID の登録を、次の手順で行います。
Identifiers
項目の App IDs
を選択します。ページの右上に表示された追加ボタン 「 + 」 をクリックします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。
App ID は、「 .
」 で区切られた、2 つの文字列 ( Prefix と Suffix )
で構成されています。次の内容を参考にして、App ID
の情報を入力します。
@、&、*、'、"
」 などの特殊文字は使用できません。App ID Suffix : アプリを識別するための Bundle ID となります。App ID Suffix には、次の 2 種類があります。
データ | 説明 |
---|---|
Explicit App ID | Game Center、In-App Purchase、Data Protection、iCloud などのサービスを、アプリで利用する場合、または、あるアプリ専用のプロビジョニング プロファイルが必要な場合、Explicit App ID を登録します。この場合、アプリの Bundle ID と一致する文字列を、Explicit App ID の Bundle ID 欄に入力します。指定する ID は、Monaca クラウド IDE 上で設定した App ID と同じものである必要があります ( iOS アプリの設定 ) |
Wildcard App ID | 複数のアプリのビルドとインストールに、1 つの App ID を使用したい場合、Wildcard App ID を登録します。この場合、最後の文字がアスタリスク ( * ) になるように、Bundle ID を入力します。 |
App Services : アプリ上で使用したいサービスを選択します。
Continue をクリックします。App ID の登録内容を確認して、Submit をクリックします。ここまでの手順で、iOS Dev Center への App ID の登録が完了しました。
開発用と配布用のプロビジョニング プロファイルを作成する前に、開発用の端末を登録する必要があります。
アプリ開発時に使用する端末を、次の手順で登録します。
Devices
項目から、登録する端末の種類を選択します。ページの右上に表示された追加ボタン 「+ 」 をクリックします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。
端末の情報を入力します。
Name
: 端末を識別するための名前を入力します ( 例 : MyiPhone )UDID
: 端末固有の識別コードです。UDID は、コンピューターに iOS 端末を接続して確認できます。まず、iTunes を起動して、端末情報を表示させます。端末情報の シリアル番号
をクリックして、UDID ( 40
文字 ) を表示させます。次に、UDID を右クリックし、コピーします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。入力後、Continue をクリックします。次の画面で入力情報を確認して、 Register をクリックします。iOS Dev Center 上での開発用端末の登録は、これで完了です。
アプリのビルドの最終工程として、プロビジョニング プロファイルを作成します。プロビジョニング プロファイルには、次の2種類があります。
開発用 プロビジョニング プロファイルを、次の手順で作成します。
Provisioning Profiles
項目の Development
を選択します。iOS App Development
を選択し、Continue ボタンをクリックします。
Ad Hoc
を選択します。App Store
を選択します。対象の App ID を選択して、Continue ボタンをクリックします。
このプロファイルに紐付けする証明書を選択して、ContinueContinue ボタンをクリックします。
先ほど登録した開発用の端末を選択して、Continue ボタンをクリックします。
プロビジョニング プロファイルの名前を入力して、Generate ボタンをクリックします。
開発用 プロビジョニング プロファイルの準備が完了しました。プロファイルをダウンロードします。後ほど、Monaca 上で、iOS アプリをビルドするときに、このファイルを使用します。
目的に応じたビルドの種類を選択して、ビルドを開始する ボタンをクリックします。
ビルドが完了するまで、しばらく待ちます。ビルドが成功した場合には、次のような画面が表示されます。ビルドの完了後、ビルド済みアプリをインストールまたはダウンロードできます。
参考ページ