パート 3 : Monaca アプリのビルド

こちらのパートでは、iOS 向けと Android 向けの Monaca アプリのビルド方法を解説します。

他のプラットフォーム向けの Monaca アプリのビルドに関しては、ビルド をご確認ください。

iOS 向け Monaca アプリのビルド

端末にインストールできる、デバッグビルド版 iOS アプリの作成方法を解説します。ビルドの種類に関する詳細は、ビルドの種類 をご確認ください。

事前準備

  1. Apple Developer Program に登録する必要があります。

  2. Apple Developer Program に登録後、次のアイテムを作成します ( デバッグビルド版の作成時、Monaca 上で必要となるアイテムです )。

  3. App ID ( App ID の登録方法 ) を参照してください。

  4. 開発用証明書 ( 証明書の発行方法 ) を参照してください。

  5. 開発用プロビジョニングプロファイル ( プロビジョニングプロファイル の作成方法 ) を参照してください。

ステップ 1 : iOS アプリの設定

1. コマンドウィンドウ上で、プロジェクトの保存先のフォルダーまで移動します。monaca remote build コマンド ( browser オプション ) を実行して、[ ビルド設定 ] 画面を開きます。こちらのコマンドとオプションで、Monaca クラウド側へのローカルのプロジェクトのアップロード、および、ビルド設定画面の表示が行われます。

$ monaca remote build --browser

2.「 ビルド設定 」 画面左の アプリの設定 メニューから、 iOSを選択します。

3. 必要なアプリ情報を入力します。

  • 必要なアプリ情報を入力します。

  • アプリケーション名 : マーケット上で公開されるアプリ名です。

  • App ID : アプリを識別する一意の ID です。App ID には、逆ドメイン形式 ( 例 : mobi.monaca.appname ) を推奨します。英数字とピリオドのみ使用できます ( ピリオドは、最低限、1 つ使用 )。各レベルのドメイン ( 各節 ) は、ピリオドで区切られ、英字から始まります。

  • バージョン : App Store Connect 経由で、アプリをアップロード ( 配布のため ) するときに必要となる、アプリのバージョン番号です。ドットで区切った、3 つの数字 ( 例 : 1.10.2 ) を使用します。各数字は、[0-99] の範囲にします。

  • 他の設定項目は、任意です。こちらの設定画面では、アイコン、スプラッシュ画像なども設定できます。

Monaca のビルド設定で使用する App ID には、iOS Provisioning Portal で登録した App ID と同じ ID を使用します。なお、Monaca のビルド設定で使用する App ID には、アスタリスク ( * ) は使用できません。使用した場合、ビルドが失敗します。

4. 設定後、 保存するボタンをクリックします。

ステップ 2 : iOS ビルドの設定

1. 「 ビルド設定 」 画面左の ビルド/ビルド設定 メニューから、 iOSを選択し、 ビルド設定の管理ボタンをクリックします。

2. 秘密鍵と CSR の生成 ボタンをクリックします。Apple ID の登録時に使用したユーザー名およびメールアドレス、ならびに、国コードを入力して、秘密鍵と CSR の生成 ボタンをクリックします。ダイアログが表示されるので、CSR ファイルをダウンロードします。既存の秘密鍵がある場合には、こちら の内容に従い、インポートもできます。

既存の秘密鍵をインポートする場合、インポートする秘密鍵を使用して発行した証明書が必要になります。また、秘密鍵と CSR ファイルを新規作成する場合、新規作成した CSR ファイルを使用して、証明書を新規発行する必要があります。

ステップ 3 : アプリのビルド

1. 「 ビルド設定 」 画面左の ビルド/ビルド設定 メニューから、 iOSを選択します。表示された画面上で、[ デバッグ向けビルド ] の デバッグビルド オプションを選択し、次に、対応するプロビジョニング プロファイルを選択します。次に、 ブリドを開始するボタンをクリックします。

2. ビルドが完了するまで数分かかる場合もありますので、しばらく待ちます。ビルドが完了すると、次の画面が表示されます。

ステップ 4 : ビルドしたアプリのインストール

デバッグビルド版アプリのインストール方法は、下記になります。

  1. ビルド済みアプリをダウンロードし、Apple Configurator 2 を使用して、iOS 端末にインストールします。( Mac のみ )

  2. QR コードを使用して、インストールします。

  3. 配信/配布支援サービス ( デプロイサービス ) 経由でインストールします。

Android 向け Monaca アプリのビルド

デバッグビルド版 Android アプリの作成方法を解説します。ビルドの種類に関する詳細は、ビルドの種類 をご確認ください。

ステップ 1 : Android アプリの設定

1. コマンドウィンドウ上で、プロジェクトの保存先のフォルダーまで移動し、monaca remote build コマンドを実行します ( browser オプション )。このコマンドを実行すると、ローカルから Monaca クラウドへ、プロジェクトファイルが自動的にアップロードされるとともに、ブラウザーが立ち上がり、ビルドの設定画面が表示されます ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。

$ monaca remote build --browser

2.「 ビルド設定 」 画面左に表示された アプリの設定 メニューから、 Androidを選択します。

3. 必要なアプリ情報を入力します。

  • アプリケーション名 : マーケット上で公開されるアプリ名です。

  • パッケージ名 : アプリを識別する一意の ID です。ID には、逆ドメイン形式 ( 例 : mobi.monaca.appname ) の使用を推奨します。英数字とピリオドのみ使用できます ( ピリオドは、最低限、1 つ使用 )。各レベルのドメイン ( 各節 ) は、ピリオドで区切られ、英字から始まります。

  • バージョン : アプリのバージョン番号です。ドットで区切った、3 つの数字 ( 例 : 1.10.2 ) を使用します。各数字は、[0-99] の範囲にします。

  • ビルド種別ごとにパッケージ名を分ける : チェックをした場合、デバッグビルド版アプリのパッケージ名とカスタムビルド版デバッガーのパッケージ名は、異なる名になります。デバッグビルド版アプリのパッケージ名の拡張子は .debug となり、プロジェクトのデバッガーのパッケージ名の拡張子は .debugger となります。ただし、デフォルトでは、このオプションは無効になっています。常時有効にしてしまうと、決まったパッケージ名 ( In-App Purchase など ) に紐付けされているプラグインが存在する場合、デバッグができなくなるためです。

  • 他の設定項目は、任意です。こちらの設定画面では、アイコン、スプラッシュ画像なども設定できます。

4. 設定後、保存するボタンをクリックします。

ステップ 2 : Android キーストア ( Keystore ) の設定

Android キーストアを使用して、パッケージの署名に必要な鍵 ( エイリアス ) を格納します。キーストアを紛失した場合、または、別のキーストアで上書きした場合は、既に署名されているパッケージは、同じ鍵では再署名できません。1 つのキーストアには、複数のエイリアスを格納できますが、アプリのコード署名 ( Code Sign ) 時には、エイリアスを 1 つのみ、使用します。

リリースビルド版アプリを作成する場合には、Android キーストアが必須となります。一方、デバッグビルド版アプリの場合には、キーストアは任意となります。

Android キーストアを Monaca 上で作成する手順を、次に記します。

1. 「 ビルド設定 」 画面左の ビルド/ビルド設定 メニューから、Androidを選択します。[ リリース向けビルド ] の リリースビルド オプションを選択し、次に、キーストアとエイリアスを管理するを選択します。

2. キーストアは、新規に作成するか、または、既存のキーストアがあれば、インポートもできます。このチュートリアルでは、キーストアの新規作成を前提とするので、クリアして新規作成ボタンをクリックして、次の画面を表示させます。

3. キーストアに関する情報を入力します。

  • エイリアス : キーストアに格納された鍵情報を指します。パッケージの署名時に使用します。

  • エイリアスのパスワード : エイリアス用のパスワードです。

  • キーストアのパスワード : 新規のキーストア用のパスワードです。

4. キーストアとエイリアスを作成するボタンをクリックします。

ステップ 3 : アプリのビルド

1. 「 ビルド設定 」 画面左の ビルド/ビルド設定 メニューから、Androidを選択します。次に、[ デバッグ向けビルド ] の デバッグビルド オプションを選択して、ビルドを開始するボタンをクリックします。

2. ビルドが完了するまで数分かかる場合もありますので、しばらく待ちます。ビルドが完了すると、次の画面が表示されます。

ステップ 4 : ビルドしたアプリのインストール

次のいずれかの方法を使用すれば、ビルドしたアプリをインストールできます。

  1. QR コードを使用して、インストールします。

  2. ビルド済みアプリをコンピューターに直接ダウンロードし、USB

    ケーブル経由でインストールします。

  3. 登録されているメールアドレスに、ダウンロードするための URL を送信します。

  4. 配信/配布支援サービス ( デプロイサービス ) 経由でインストールします。

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