使用例

Monaca 提供の各種開発ツール ( Monaca クラウド IDE、Monaca Localkit、Monaca CLI ) と Monaca デバッガーの連携方法に関して、ここでは解説します。

最初に、端末またはエミュレーター上に、Monaca デバッガーをインストールします。詳細は、 Monaca デバッガーのインストール方法 をご確認ください。

Monaca クラウド IDE と Monaca デバッガーとの連携 ( Web 経由 )

Monaca クラウド IDE および各ブラウザー標準のリモートデバッグ機能を使用した、Monaca アプリのデバッグ方法を紹介します。

Monaca デバッグパネル

Monaca クラウド IDE の デバッグパネルには、Web アプリ向けのデバッグツールとして人気のある Weinre ( WEb INspector REmote ) が実装されています。このツールを使用して、Cosole を使用したデバッグと DOM の解析が行えます。

Monaca クラウド IDE と Monaca デバッガーを使用してアプリのデバッグする方法は、以下になります。

  1. Monaca クラウド IDE 上で、プロジェクトを開きます。

  2. Monaca デバッガー上で、プロジェクトを実行します。

  3. IDEと端末が接続されていることを確認します。 デバッグパネル上に、端末情報が表示されていれば、接続されています ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。表示されない場合、IDEまたはデバッガーをいったんリフレッシュさせます。IDE と端末の接続後に、アプリのデバッグを IDE 上で行えます。

Console を使用したデバッグ

Console API と JavaScript を併用して、Console ( コンソール ) 上に、メッセージを出力します。

Console API を、次に記します。

  • console.log() : Console 上にメッセージを出力します。

  • console.debug() : デバッグ用と通常のログを明示的に分けたい場合には、こちらを使用します。メッセージは、Debug タブ 上に表示されます。

  • console.warn() : 黄色の警告マークと共に、メッセージが表示されます。

Console API の詳細に関しては、 Console API references ( Google Developers ) をご確認ください。

Console API を使用したサンプルコードを、次に記します。

  1. 次のコードをコピーして、index.html ファイルに貼り付けます。

    <!DOCTYPE HTML>
    <html>
    <head>
        <meta charset="utf-8">
        <meta name="viewport" content="width=device-width, height=device-height, initial-scale=1, maximum-scale=1, user-scalable=no">
        <script src="components/loader.js"></script>
        <link rel="stylesheet" href="components/loader.css">
        <link rel="stylesheet" href="css/style.css">
        <script>
            var a = 1;
            var b = 2;
    
            function debug(){
                var c = a + b;
                console.log("debug() function is executed!");
                console.log("executed! variable c is " + c);
            }
    
            debug();
        </script>
    </head>
    <body>
        <h1>Hello World!</h1>
    </body>
    </html>
  2. ファイルを保存して、Monaca デバッガーと Monaca クラウド IDE を接続します。次に、Monaca クラウド IDE 上で、プロジェクトを実行します ( [ 実機デバッグ ] メニューをクリック )。次に、下の 2 つのスクリーンショットのようなメッセージが、Monaca クラウド IDE のデバッグパネル上および Monaca デバッガーのアプリログ上に、それぞれ表示されていることを確認します。

3. デバッグパネル上で、次のように、アプリのエラーログも確認できます。

DOM の解析

DOM ( Document Object Model ) の解析ツールを使用して、次の処理ができます。

  • 現在開いているページの DOM 構造が表示されます。

  • 現在開いているページの DOM 構造と CSS

    を修正でき、ページ側にもリアルタイムで反映されます。

詳細に関しては、 スタイルと DOM の修正 ( 英語サイト) をご確認ください。

USB デバッグ

USB デバッグを有効化すると、次の操作を行えます。

  • Console を使用したデバッグ : Console 上で、メッセージの出力とデバッグセッションを行えます。

  • DOM の解析 : DOM の構造の確認と修正を行えます。また、リアルタイムで、更新を反映できます。

  • JavaScript のデバッグ : JavaScript パフォーマンスの分析、分析ポイント ( ブレークポイント )

    のセット、実行処理の制御を行えます。

USB デバッグ使用時に利用できるデバッグ方法は、次のとおりです。

  1. iOS 端末を使用している場合には、Safari のリモートデバッグ機能を利用できます。

  2. Android 端末を使用している場合には、Chrome のリモートデバッグ機能 を利用できます。

Safari のリモートデバッグ機能 ( iOS と Mac が対象 )

USB デバッグを使用してデバッグをする場合、事前に行う設定がいくつかあります。詳細は、 USB デバッグの事前準備 をご確認ください。

  1. USB ケーブルを使用して、iOS 端末と Mac を接続します。

  2. カスタムビルド版 Monaca デバッガー上で、Monaca プロジェクトを実行します。

  3. Safari を開いて、 開発 メニューを選択します。表示されるリスト内に、開発者の iOS 端末名が表示されますので、選択します。表示されたサブメニューから、Monaca アプリ内で使用しているページを選択します。

4. Web インスペクタ画面が表示されます。ここでは、総合的にアプリを検証できます ( HTTP リクエストのタイムライン表示、JavaScript のプロファイリング、DOM ツリーの操作など )。Web インスペクタの使用方法に関しては、こちらの Safari Web インスペクタの使用方法 ( 英語サイト) をご確認ください。

Chrome のリモートデバッグ機能 ( Google Chrome ブラウザーを使用した Android アプリ開発が対象 )

USB デバッグを使用してデバッグをする場合、事前に行う設定がいくつかあります。詳細は、 USB デバッグの事前準備 をご確認ください。

  1. USB ケーブルを使用して、Android 端末と PC を接続します。

  2. Monaca デバッガー上で、Monoca プロジェクトを実行します。

  3. Chrome のアドレスバーに、 chrome://inspect/ と入力します。

  4. 「 Devices 」 ページが表示されます。次に、接続した Android 端末が表示されていることを確認して、端末情報の下に表示されている inspect をクリックします。

5. Chrome DevTools が起動します。ここまでの手順で、Monaca アプリをデバッグする準備が整いました。Chrome DevTools の使用方法は、こちら ( 英語サイト) をご確認ください。

USB デバッグの事前準備

プラットフォーム          

iOS

Android

Monaca デバッガー

ストア版またはカスタムビルド版の Monaca デバッガー

ドライバーのインストール

Mac OS X の場合、必要なドライバーは、インストールされています。

Windows の場合、端末製造元の Web サイトから、端末用の対象のドライバーを入手します。Mac OS X の場合、必要なドライバーを、システム側で自動で検知してくれます。

USB デバッグ の有効化

iOS 端末上で、[ Web インスペクタ ] を有効化します。

  • 設定 ‣ Safari を選択します。

  • 下にスクロールして、 詳細 を選択します。

  • Web インスペクタ を ON にします。

Android 端末上で、[ USB デバッグ ( USB debugging ) ] を有効化します。

  • 設定 ‣ 端末情報 / タブレット情報 を選択して、ビルド番号を数回タップします。

  • 開発者向けオプション を選択します。

  • USB デバッグ を選択します。

コネクションの信頼

端末上に、コンピューターの信頼性を確認する画面が表示されます。[ 信頼する ] を選択して、コンピューター側と接続します。

端末上に、コンピューターの信頼性を確認する画面が表示されます。[ 信頼する ] を選択して、コンピューター側と接続します。

参考ページ

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